カラス・ムクドリ・スズメのねぐら対策

更新日:2021年11月8日

カラスの集団ねぐら等の対策

画像です。カラスのねぐら 画像です。カラスのねぐら カラスの集団

ねぐら

・夏期は血縁、地縁による10羽から20羽の小ねぐらが散在しますが、初秋から次第に統合して規模が拡大し晩秋から初冬には最大となり数千羽を超えることも珍しくありません。
・普段は人が立ち入らないうっぺいした竹やぶや樹林をねぐらに選びます。
・春には夫婦のペア単位に分散し、大集団ねぐらは解消していきます。

ねぐらを他へ移動させるには

1 光を嫌う性質を利用して、投光器でねぐらを照射する。
2 林内で爆竹を鳴らす。(火災予防と音響効果を兼ねて、石油缶の中で発火させるとよい)
3 小型ポンプ等で放水する。

・上記のいずれかを辺りが暗くなり始めた頃から数日間行いましょう。また、竹藪ならば間伐・樹林であれば枝打ちすることも有効です(下刈りも有効)。

攻撃行動

・警戒心が強く普段は人に接近しませんが、抱卵や育すうしている親鳥が稀に営巣木に近づく人(犬、猫にも)に対して攻撃行動をとることがあります。
・至近距離まで急降下して反転するモビング(威嚇飛行)が殆どで、突っついたり掴みかかるようなことはありません。
・主に女性と子供が狙われ、成人男子への攻撃は稀です。
・防衛圏の広さは個体によって様々で、半径50mから200mと大きな差があります。
・攻撃行動はヒナが巣立って自立すると消滅します。

攻撃行動対策

対処療法

・営巣木に近寄らないことに限りますが、その付近を通行する時は、そ知らぬふりをして素早く通過しましょう。カラスや巣のあたりを注視してはいけません。
・傘で頭や顔をガードすることも防衛手段の一つです。

原因療法

・翌春、その場所での営巣を妨害して、他の無害な場所へ移動させましょう。
・産卵以前は巣への執着は希薄なため巣材を運び始めた時点で、次の方法により追い払いましょう(産卵後は行ってはいけません)。
 1 竹竿などで営巣木の幹(なるべく高い所)を叩く
 2 小型ポンプ等で、巣部へ放水する
 3 投光器による巣部の照射を行う
 4 巣の付近の枝打ちをする
以上のいずれかを数回行えばほとんどの場合、カラスは営巣を中断し移動します。
なお、個人での対策は難しいため、市町村や地元自治会の主導で対策することが望ましいです。

ムクドリのねぐらの対策

画像です。ムクドリ  画像です。ムクドリ  画像です。ムクドリ

・カラスと同様、初夏の小ねぐらが次第に統合して、晩秋には万単位の大集団ねぐらも珍しくありません。
  フクロウ等からの補食をさけるため、人家に近い樹木を選ぶのでトラブルが多発しています。
 
 対策はカラスのねぐら対策に準じます。

スズメのねぐらの対策

・巣立ちした子スズメは、約10日間親鳥に伴われて学習し自立します。その後、親鳥のテリトリーから追われて、竹藪・アシ原・街路樹等へ集団ねぐらを作り、ムクドリとねぐらを共用することもあります。
・晩秋には、豪雪地方から漂行して来る群も加わって大きくなります。

 対策はカラスのねぐら対策に準じます。

最後に

鳥たちは追い払われると新たな生息地を探して分散します。そのため鳥たちが安心して生息できる自然環境を整えるとともに、野鳥との棲み分け(ごみの処理や竹やぶや樹林の適正管理)が必要です。

お問い合わせ先

有害鳥獣の捕獲許可に関する業務は市町村で行っています。詳細はお住まいの市町村までお問い合わせ下さい。市町村の鳥獣担当課の連絡先はこちら

このページの作成所属
環境農林水産部 動物愛護畜産課 野生動物グループ

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