大阪府シカ第二種鳥獣管理計画(第5期)
大阪府では、シカを計画的に管理するため、「大阪府シカ第二種鳥獣管理計画」を策定しています。
大阪府シカ第二種鳥獣管理計画(第5期)【本文】 [Wordファイル/1.47MB] [PDFファイル/1.75MB]
大阪府シカ第二種鳥獣管理計画(第5期)【概要版】 [Wordファイル/210KB] [PDFファイル/292KB]
大阪府シカ第二種鳥獣管理計画(第5期)【資料編】 [Wordファイル/2.89MB] [PDFファイル/3.15MB]
計画の概要
計画期間
令和4年4月1日から令和9年3月31日まで
管理の目標
種別 | 短期目標 (令和8年度まで) | 長期目標 (令和18年度まで) |
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農林業被害の軽減 | | |
【農業被害対策】 | 農業被害金額を第4期計画期間から2割減少させる | 農業被害アンケートにおける農業被害強度が「大きい」又は「深刻」である地域をなくす |
【林業被害対策】 | 新規植栽地において、森林復旧に影響を与えるような林業被害を発生させない |
森林の下層植生への 被害の軽減 | 下層植生の衰退度(*1)が衰退度2の地域を衰退度1にする | 下層植生の衰退度を各調査地点において1ランク以上低下させる |
生息分布域の拡大防止 | 隣接府県から中南部地域(特に南河内・泉州地域)へ進入した個体が定着すること防止する |
*1 落葉広葉樹林における林床植生(高さ3m以下の低木層及び草本層)の植被率の合計値とシカによる食痕の有無により、林床植生の衰退度を
無被害と衰退度0から衰退度4までの6段階に区分して評価したもの。
数の調整に関する事項
○個体数管理の目標
地区 | 短期目標 (令和8年度まで) | 長期目標 (令和18年度まで) |
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北部地域 | 推定平均生息密度を10頭/km2以下にする (捕獲目標(*2):1,550頭/年) | 推定平均生息密度を10頭/km2以上の地域をなくす |
中南部地域 | 市町村のシカへの意識を高めるとともに、モニタリング調査により状況把握に努め、確認された個体を捕獲することにより、隣接府県からの進入個体の地域への定着を防止する |
*2 捕獲目標は、モニタリング調査の結果を踏まえ、適宜見直します。
○狩猟の捕獲制限緩和
・狩猟期間の延長
シカを捕獲する場合 11月15日から3月15日
その他狩猟鳥獣を捕獲する場合(*3) 11月15日から2月15日
*3 イノシシを捕獲する場合は、「大阪府イノシシ第二種鳥獣管理計画(第4期)」に基づき、
狩猟期間は11月15日から3月15日に延長されています。
・くくりわなの制限解除
シカを捕獲する場合 無制限(*4)
その他狩猟鳥獣を捕獲する場合(*5) 輪の直径12cm未満
*4 ツキノワグマの出没が確認された場合は、くくりわなの使用を控えてください。
*5 イノシシを捕獲する場合は、「大阪府イノシシ第二種鳥獣管理計画(第4期)」に基づき、
くくりわなの制限はシカと同様に解除されています。
生息環境の管理に関する事項
○里地の管理
林縁部の刈払い、耕作放棄地等の解消など、シカを里に寄せ付けない環境づくりを推進します。
○里山の管理
大規模な伐採や風倒木被害地等の放置による草地化は、シカの餌量を増やし、個体数の増加につながる可能性があることから、
早期に森林復旧を行い、復旧に当たっては、植栽木や萌芽した新芽を守るための防護柵等を設置し、下層植生がシカの餌とならないよう
適切な管理を行います。
被害防除対策
○農業被害対策
防護柵の適切な設置・維持管理の方法等の正しい被害防除技術や知識の普及啓発等を行い、地域の被害防除対策への意識を高めることにより、
農業被害アンケートにおいて、「防護柵の効果がない」の回答をなくなるようにすることとします。
○森林被害対策
新規植栽地等における効果的な防護柵やツリーシェルターの設置等を推進するとともに、適切な除間伐の実施等により森林生態系を保全します。
大阪府シカ・イノシシ保護管理検討会
大阪府シカ・イノシシ保護管理検討会では、本計画の実施方法、実施内容等の検討・評価を行っています。
検討会の開催状況等についてはこちらをご覧ください。
このページの作成所属
環境農林水産部 動物愛護畜産課 野生動物グループ