地域力再生に向けた地域の活動事例

更新日:2010年8月31日

「住民の新聞」を通じて地域が連携 

東丘新聞委員会(豊中市)

◆東丘新聞委員会の創設ひがしおか新聞                                                                           
 
新千里東町では、自治会連絡協議会、公民分館、校区福祉委員会、防犯協会の地域主要4団体がそれぞれの広報誌を発行していましたが、予算の関係で各団体とも年2回しか発行することができませんでした。これでは住民にとって、タイムリーな情報が得られないだけでなく、細切れの情報がばらばらに届いてしまっていました。
  また、地域主要4団体では、「体育祭」、「盆踊り大会」、「敬老の集い」などの行事を協力して開催してきたという伝統がありましたので、この東町の誇るべき人の輪を、広報誌によって町の住民全てに広げ、住民が助け合い、励まし合うような町にしたいとの思いを持っていました。
 そこで、団体の新聞ではなく「住民の新聞」をめざし、制作に取りかかりました。新聞の発行をするのは誰もが始めての経験でしたので、原稿の作成や編集も全くの手探りの状態でした。ジングル・ベルを聞きながら印刷をし、折り込みを終え、ようやく完成したのは年末という厳しいスケジュールでしたが、今では懐かしい思い出となっています。
 新世紀の始まりの日である2001年(平成13年)1月1日、「ひがしおか」を発行し、全世帯に配布しました。
                                  
                                                        「新千里東町 ひがしおか」→ 
◆「ひがしおか」の役割とホームページの立上げ                                              
 
A4版8ページの新聞には、行事やお知らせが満載です。4団体が費用を出し合って発刊していますので、1団体当たりの制作費用も削減することができ、その分、年6回発行することができるようになりました。
 編集委員は6人しかおりませんので、パソコンの技術を勉強し、それをフルに活用することによってなんとか対応しています。
 「ひがしおか」によって地域の人達に地域の情報を伝え、それをいつでも取り出してもらえるようにしたいと考えています。そのため、若い人達には気軽に参加してもらえる機会を、また、一人暮らしのお年寄りの方にはいざというときに役立ててもらえる情報をお知らせしています。
 平成19年11月には新聞とは別に新千里東町のホームページを立上げました。「ひがしおか」とホームページとは、対象者や目的も異なりますので、作成にあたっては両者の違いを意識していますが、地域の輪を広げるツールとしては同じものだと考えています。 

◆今後の課題
 
日本が高齢化社会を迎えるにあたり、東町でも高齢者の方々が増えていくでしょう。特に、一人暮らしの老人に対するバックアップが今後ますます必要になってきます。それには、若い人達にいかにして地域活動に参加してもらえるかということが重要です。
 参加して「楽しかった」と思ってもらえれば続けてもらえますが、反対に無理強いはだめですね。地域デビューをしてもらうためのきっかけづくりがポイントでしょうか。先日、福祉ボランティアとして手伝ってもらいたいメニューを書き出して募集したところ、参加希望者が増えるなどの効果がありました。これからもいろいろ知恵を出し合って、地域活動の参加者を増やしていけるよう頑張ります。

◆さいごに
 まず一歩を踏み出してみようと始めた「ひがしおか」ですので、最初からパーフェクトなものをめざすということはしませんでしたが、発行を継続していれば、いいものになっていきます!継続が大事です!これからも内容を充実させ、地域コミュニティ活性化のツールとして活用していきたいと考えています。
ひがしおか新聞委員会のみなさん
 (東町新聞委員会新聞委員の皆さん
 前列左から柳原さん、赤井さん、安井さん、後列左から寺村さん、河野さん、山地さん)街角広場














( 新聞委員の皆さんにお話をお伺いした「ひがしまち街角広場」。地域の任意ボランティアが自主運営をしている「地域交流の場」です。ここに来ればいろんなことが分かる情報の宝庫。誰もが利用できる生活サービスと交流の拠点です。)  

             

このページの作成所属
府民文化部 男女参画・府民協働課 

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